「うたのことば」に耳をすます

「うたのことば」に耳をすます

出版社: 慶應義塾大学出版会
著者: 久保田 淳
  • 歌の研究の具体的な事例を、歌の初心者から歌を生業にする人々まで、「歌の未来」を読み手に託すエッセイ集。
  • 歌の研究の具体的な事例を、高校生にも十分理解できるように語り、歌の初心者(および歌についてのエッセイを読むのが好き)から歌を生業にする人々まで、「歌の未来」を読み手に託すエッセイ集。
  • ▼万葉から現代まで、歌に通底するものとはなにか。
    ▼中世和歌研究の第一人者の「歌の心と詞(ことば)への思索」。
    古典和歌から現代短歌まで、歌に通底しているものとはなにか。
    歌の研究の具体的な事例を、高校生にも十分理解できるように語り、歌の初心者(および歌についてのエッセイを読むのが好き)から歌を生業にする人々まで、「歌の未来」を読み手に託すエッセイ集。
  • ■和歌と短歌
     和歌と短歌
     和歌、そして短歌を読む 和歌と短歌の結節点、正岡子規を軸として
         *
     漢詩と和歌のあいだ
    ■西行と定家
     西行像を求めて
     新古今歌人の生活と文学 
     「ねがはくは花のしたにて」 /西行和歌私注 春の歌二首 /待賢門
     院堀河と西行、そして神祇伯顕仲の齢 /古代語を詠む西行
     西行と塚本邦雄
         *
     中世和歌と万葉集 藤原定家の三首を中心に
     秋こそ月のひかりなりけれ /白菊の散らぬは残る色がほに /定家の
     梅の歌 /定家邸の草樹――梅 /「花の面影」を追い求める定家 /
     「雲のをちかた」という句、定家の雲の歌
    ■定家が選んだ歌人たち
     定家が百歌仙・百名歌を選ぶまで
     百人一首の歌人たち 
     ほととぎすと海に入る日と 藤原実定 /「恋すてふ」の歌、「須磨の
     浦波」の歌 壬生忠見 /夏越の禊 藤原家隆 /月と恋と 西行 /
     紅葉の錦 道真と素性 /「述懐」と恋女房の存在 藤原俊成 /峰よ
     り落つるみなの川 陽成院 /高砂の松 興風 /明けぬれば暮るるも
     のとは 藤原道信 /あらしの庭の雪ならで 公経 /手枕にかひなく
     立たむ 周防内侍と大納言忠家 /懐旧と述懐と 順徳院 /定家の作
     者認定の矛盾 中納言兼輔 /憂かりける人を初瀬の 俊頼、俊成・定
     家・後鳥羽院 /多才な女歌よみの恋 相模 /「わが身ひとつ」とい
     う句 千里 /紅葉を踏み分ける主体は? 猿丸太夫 /させもが露を
     命にて 基俊 /淡路島通ふ千鳥 兼昌 /君がため春の野に出でて 
     光孝天皇 
      
    ■歌のことば
     古典詩歌の勧め
       *
     きさらぎやよひ /時雨 /門松・百枝の松 /まろがまろね /閨の
     月影 /千引の石 /朝雲暮雨の故事 /ひとりさめても 兼好法師集
     から /すがる 蜂と鹿 /「山めぐり」という言葉 /「紅葉狩」と
     いう言葉 そのささやかな語誌 /菖蒲の枕 /「雪もよに」 /「流
     れ洲」という歌言葉 /「洲」さまざま 「沖つ洲」 /鳥の子・雁の
     子 /尋ぬべき人は軒端の古里に /「よなよなに」「よなよなの」/
     おどろの道 /雑筆ひかえから /「はたらく」ということば /「み
     づからぞ憂き」という句 /「はやま」(端山)か「はまや」(浜屋)
     か /「春のともし火」 /「秋のともし火」 /一葉の秋 /「雲の
     澪」「雲の峰」 /富士山 /白槙の尾山・宇治の河長、家隆と定家 
    ■歌をよむ
     古今・新古今鳥十五首 /古今・新古今花十五首 /歌を写す /歌を
     読む
       *
     「すきま」の美意識について
    ■子規以降の歌
     正岡子規の「歌話」から /子規の薔薇の歌 /子規の山脈 /鉄幹の
     『相聞』を読む /長塚節の「雑詠十六首」 『「赤光』覚え書 /
     『断腸亭日乗』を読む /「昼顔の歌」余録 
       *
     漱石の短歌十首
     あとがき
     索 引

人気の小説/文芸

クレジット表示/商標について
サイトについて