フランスの自伝〈新装版〉
出版社: 法政大学出版局
- 己れの生涯を綴って数々の傑作を生んだ〈自伝〉という文学ジャンルを、その定義、歴史と諸問題等の批評を通して明確に位置づける。
- 己れの生涯を綴って数々の傑作を生んだ〈自伝〉という文学ジャンルを、その定義、歴史と諸問題等の批評を通して明確に位置づける。
- 己れの生涯を綴って数々の傑作を生んだ〈自伝〉という特異かつ曖昧な文学ジャンルを、その定義、歴史と諸問題等の批評を通して明確に位置づける。ルソー、ジッド、スタンダール、サルトルはじめヨーロッパ古今の作品を射程におさめ、〈自伝〉を根源的に考察。『自伝契約』で知られる著者の古典的な出発点。
- 序文
第一章 自伝の定義
定義の意味と限界
定義
回想録との違い
小説との違い
自伝契約は必要条件である
自伝契約は十分条件ではない
詩との違い
他の形式の内面性の文学との違い
出版と読書
出版
読書
第二章 自伝の歴史
方法の問題
自伝の歴史はいつから始まるか
どのように自伝の歴史を書くか
指標
前史──ヨーロッパの伝統
前史──フランスにおける物語の系譜
歴史──自伝の誕生
歴史──さまざまな物語の系譜
第三章 自伝の諸問題
自伝契約
自伝のディスクール
自伝の擁護
審問に付される自伝
自伝を前にした精神分析
精神分析を前にした自伝
自伝の未来
[アンソロジー]
第一部 自伝契約
1 ジャン=ジャック・ルソー
2 レチフ・ド・ラ・ブルトンヌ
3 シャトーブリアン
4 スタンダール
5 エドガール・キネ
6 ジョルジュ・サンド
7 ダニエル・ステルン
8 エルネスト・ルナン
9 ロマン・ロラン
10 ジュリアン・バンダ
11 アンドレ・ジッド
12 フランソワ・モーリヤック
13 ミシェル・レリス
14 ジャン=ポール・サルトル
15 シモーヌ・ド・ボーヴォワール
16 クロード・ロワ
17 ピエール・エマニュエル
18 フランソワ・ヌリシエ
第二部 批評テクスト
1 G.ギュスドルフ──自伝の条件と限界
2 ポール・ヴァレリー──率直さという喜劇
3 アルベール・カミュ──告白の戦略
4 ジャン=ポール・サルトル──生きるか物語るか
5 ジクムント・フロイト──子供時代の思い出と神話
6 J.ラプランシュ/J.-B.ポンタリス──精神分析の定義
7 J.ラプランシュ/J.-B.ポンタリス──自己分析の定義
8 ディディエ・アンジウ──自己分析の悪用について
9 ベルナール・パンゴー──創作活動と治療
日本語版へのあとがき
訳者あとがき
フィリップ・ルジュンヌ著作目録
フランスの自伝の歴史に役立つための作品目録
参考文献
原注
人名索引