早稲田文学2019年冬号
出版社: 筑摩書房
- 特集1 ポストフェミニズム/特集2 笑い/創作/その他
- 特集1 ポストフェミニズム/特集2 笑い/創作/その他
- ◉シリーズ特集 第1回 ポストフェミニズムからはじめる
これまでの運動、理論、個々の声を引き継ぎ、未来へと続けていくために。私たちが「私たち」と名乗り、過去から現在、そして未来に向けた理論構築と実践を共に行なうとき、はたしてどのような仕方で発言/表現を為していけば良いのか。ポストフェミニズム的状況の整理と再配置。
〈論考〉
菊地夏野「憧れと絶望に世界を引き裂くポストフェミニズム——「リーン・イン」、女性活躍、『さよならミニスカート』——」
河野真太郎「ポストフェミニスト・マスキュリニティ、または、ブラピかセラピーかの映画史」
柳原恵「都市/地方と(ポスト)フェミニズム——農村女子青年が生きたフェミニズムを読む」
栗田隆子「ポストフェミニズム的状況——複雑さから目を背けぬために」
小宮友根「フェミニズムの中のトランス排除」
藤高和輝「「フェミニズム」に賭けられているもの」
〈翻訳〉
ナンシー・フレイザー【訳・解説・菊地夏野】
「フェミニズムはどうして資本主義の侍女となってしまったのか——そしてどのように再生できるか」
「資本主義におけるケアの危機」(聞き手=サラ・レオナルド)
ジュディス・バトラー【訳・越智博美】
「ジェンダーを規制するもの」
◉創作
岳真也「迷宮——ラビュリンス」